高配当株・株主優待株を考える上で、単なる高配当・株主優待実施だけでなく「配当性向」という指標を参考にしています
配当性向と、高配当・株主優待についてまとめてみました
配当性向とは?
配当性向とは?についてまとめました
配当性向とは、会社が稼いだ利益から、どれくらいの金額が配当に回ったかを示す指標です。
以下のような計算式で算出します。
配当性向(%)=1株あたりの利益÷1株あたりの配当
配当性向の高い低い
事例を挙げてみます
- 配当10円
- 1株あたりの利益が100円
上記なら配当性向は10%(=10円÷100円×100)です
- 配当10円
- 1株あたりの利益が10円
1株あたりの利益が100円ではなく10円なら
配当性向100%(=10円÷10円×100)となります。
配当性向100%とは、すべての利益を配当に回している状態です。
配当金が同じでも、配当性向により見方が変わります。一般的に配当性向が低いほど増配余力があるとみることもできます
また企業のIRで配当性向〇〇%を目指すなどと書かれている会社もあります
この場合、安定配当ではなく業績連動で、業績により配当が変動するとも考えられます
配当性向は企業の方針や業種などにより変わり、経営とのバランスが重要です。
1つの投資指標としてほかの指標とととに総合的に判断することも重要です
増配しても配当性向も上がるJT(日本たばこ)の例
増配は嬉しいですが、それは「業績を伴っての増配」がベストです
ただし最近は
・配当性向を上げて還元したり、
・業績が悪くても配当アップ・配当性向もアップ
の会社も少なくありません
その1つがJT日本たばこです

上記はJT日本たばこが公式サイトで発表している配当と配当性向です
2020年は増配はありませんでしたが
それまでは増配が続いていました
ただ儲けが増えたからではなく、儲けのうち配当に充てた割合が増えたにすぎません
配当性向も2015年の53%から2020年予想では89%と
配当に充てる割合を増やして増配していることがわかります
まとめ
JT日本たばこのように業績に伴って増配ではなく、株主還元の1つに増配を掲げている企業はすくなくありません
いままで内部留保が多く、株主還元が少なかった、成長が見込むずらい業種などでは今後株主還元を増やし安定株主づくりをしていくようにも思います